エネファームを取り入れる！
エコ住宅としての条件には、太陽光発電システムやオール電化以外にも、高効率ガス給湯器である「エネファーム」の導入があります。
エネファームとは「家庭用燃料電池」のことで、【都市ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電し、その熱を利用してお湯を沸かす仕組み】です。
つまり「電気を発電しつつ、お湯も沸かせる」という一石二鳥のシステムです。先進性もさることながら省エネ性にも注目が集まっています。どれぐらいエコロジーなのか見てみましょう。
このエネファームと従来型とを比較してみると、従来型が約80％の効率であるのに比べて、エネファームでは潜熱回収型であるために効率が95％までアップします。これは二次熱交換機で排気中の水蒸気を水にすることで、高い熱効率が得られる為です。
これはエコの面から見ると、CO2の排気量を約13％も削減することが出来るので地球温暖化の抑制に大きく貢献します。
また、エコノミーの面から見ると、95％の熱湯熱効率で省エネが実現できますから、大幅なランニングコストの削減が可能になりました。
電気が発電所から家庭までの距離が遠いと、発電時の熱を利用する場所も無くエネルギーがロスしてしまうのに対し、ガスは100％の状態で家庭まで届いたエネルギーを利用して発電、さらにその際の熱を湯沸かしに利用します。この効率の良さがエネファームの省エネ性の高さという訳です。
もちろん補助金だって出ます！
このような省エネ効果があるので、エネファームは国や自治体からの補助金を受けられる対象としても認定されています。多くの銀行を初めとする金融機関でも、「エネファームを新築の住宅に採用することを条件」として、エコ住宅ローン向けに特別金利を提示しています。
さらにエネファームは瞬間式給湯器ですから、必要な給湯量を必要に応じて沸かすことができ、使う温水に無駄が無いというメリットもあります。何よりもやはり「発電時の熱で沸かす」という、ムダのなさは何よりのメリットですね。
都市ガスが通っている場所でしか設置できないというデメリットもありますが、都市ガスさえあるのであれば、エコ住宅の新築や既存住宅の大規模リフォームの際に、検討に値するアイテムであると言えます。
